2013年10月28日月曜日

OS X Mavericks のインストールDVD

つい最近OS X Mountain Lion のインストールDVDを作成したところですが、
次バージョンのOS X Mavericksが予想通り発表され、
しかも想定外に無料ということで早速アップデートしてみました。
先日Windows 8 から 8.1 へのアップデートでひどい目にあった身としてはノートラブルでいけることを祈るのみです。
ついでにMavericksのインストールDVDを作ってみました。
って、こっちがメインのトピックだったりします。

[App Store]の[アップデート]からOS X Mavericksの[無料アップグレード]をクリックすると
ダウンロード後にインストーラが立ち上がりますが、とりあえずこちらはほうっておきます。
同時に[アプリケーション]フォルダに[OS X Mavericks インストール]が現れるので、
コンテキストメニューの[パッケージの内容を表示]で中身を見ます。
"Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg"ファイルがあるので
コンテキストメニューで["InstallESD.dmg"をコピー]を実行し、
[Finder]の適当なディレクトリで[編集]-[項目をペースト]メニューを実行して
"InstallESD.dmg"を保管して置きます。私は[ダウンロード]ディレクトリに置きました。
この"InstallESD.dmg"をMountain Lion のときのようにDVD-R DLに焼いてDVDブートしてみました。
が、ブートできません。
書き込みに失敗したことも考えもう一枚焼いてみましたがやはりだめです。
ああ、貴重なDVD-R DLが2枚も無駄に…

Mavericksの"InstallESD.dmg"の中身を見るとMountain Lionのものとは趣が違います。
きっとAppleの嫌がらせです。
で、その中をのぞくと隠し属性で"BaseSystem.dmg"があるのが気になります。
そこで、"BaseSystem.dmg"をDVD-Rに焼いてみることにしました。
今度は容量が小さいのでたっぷりある一層DVD-Rで事足ります。
作業内容はFinderで"InstallESD.dmg"をダブルクリックしてマウントした上で
以下を実行しました。
$ cd /Volumes/OS\ X\ Install\ ESD/
$ cp BaseSystem.dmg ~/Downloads/
$ cd ~/Downloads/
$ ls -l@ BaseSystem.dmg
$ xattr -d com.apple.FinderInfo BaseSystem.dmg
$ xattr -d com.apple.diskimages.recentcksum BaseSystem.dmg
これで[ダウンロード]ディレクトリに"BaseSystem.dmg"が現れます。
これをいつもどおり[ディスクユーティリティ]アプリケーションで[ディスクを作成]してDVDを作成します。
ちなみにMavericksとMountain Lionの"BaseSystem.dmg"は内容がそっくりです。
で、"BaseSystem.dmg"のDVDでブートすると見事立ち上がり、
Mavericksのインストーラが動き出しました。
ためしに以前やったように適切なパーティション構成に設定した外付けUSB接続HDD
インストールしてみたところ無事セットアップできました。
ただし、インターネット経由で大量のファイルをダウンロードしているらしく、十数時間かかりました。
これで"BaseSystem.dmg"がMavericksのインストーラが入った
ブータブルDVDイメージであることが確認できました。
状況から考えてこのDVDに"InstallESD.dmg"内のPakagesディレクトリを埋め込んでやれば、
インターネットレスでインストールできそうです。

ということでスタンドアロン版インストールDVDを作ることにしました。
以下に私が成功した手順を紹介します。
まず"InstallESD.dmg"をマウントした状態で以下を実行します。
$ cd /Volumes/OS\ X\ Install\ ESD/
$ hdiutil convert -format UDSP -o ~/Downloads/mavericks BaseSystem.dmg
$ hdiutil resize -size 7g ~/Downloads/mavericks.sparseimage
[ダウンロード]フォルダの"mavericks.sparseimage"をマウント(Finderからダブルクリック)し、
これの"System/Installation"ディレクトリに
"InstallESD.dmg"のPackagesディレクトリを丸ごとコピーします。
そこにはもともとPackagesエイリアスがありますが、これは削除してかまいません。
その後以下を実行します。
$ hdiutil compact ~/Downloads/mavericks.sparseimage
$ hdiutil convert -format UDZO -o ~/Downloads/mavericks-installdvd.dmg ~/Downloads/mavericks.sparseimage
出来上がった"mavericks-installdvd.dmg"を
[ディスクユーティリティ]アプリケーションでDVDに焼けば完成です。
なお、このDVDでなら30分ほどでインストールできました。
これでいざというときの再インストールが楽になります。

最後にMavericksを使ってみた感想ですが…
早くなったような気がしないでもありませんが、気のせいのようにも思えます。
そもそも、Mavericksの利点では 省電力や効率的メモリ使用など、どちらかと言えば地味なものばかり紹介されています。
もちろん体感速度が上がるのはうれしいのですが、
そんなに重い処理をさせていない私には違いがわかり辛いですし、
MacBook ProのくせにほぼACアダプタにつながっているような環境ではあまり効果がありません。
今回無料でアップデートできるようにしたのは、
Microsoftへの単なる当てこすりかと思っていたのですが、
派手にアピールできる新機能がなかったというのも理由のひとつかもしれませんね。

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