2013年1月21日月曜日

P-01DってAPNロックフリーなのね

DTIが月額約500円のSIMカードを提供し始めてからもうずいぶん経ちますが、
私はいまだ月額約1000円のIIJmioの高速モバイル/Dを使い続けています。
前者について混雑時の通信速度の低下がひどいといううわさがあったり、
後者について速度の制限が128kbpsと謳いながら通常200kbpsぐらい出るので、
実効速度と値段を考えるとそのままIIJmioでいいかなとか思ったりしています。

さて、これに関連しDTI telecomなるサービスが始まりました。
これは使える端末も一緒に売って、サポートもしっかりするという構図です。
ただし販売するのはDTIではないというのがミソです。
同業の日本通信が端末としてかつてSIMロックフリーiPhoneを販売したり、
IDEOSを今でも販売していますが、
在庫を持つのが財務的にきついのかどうか知りませんがややトーンダウンしています。
これを反面教師にしたのかもしれません。

さて、DTI telecomを眺めていて
対応端末として並んでいるdocomo P-01Dに目が留まりました。
1年ほど前に発売されたもののようですがかなり安価です。
気になって調べてみると、なんとこれAPNロックフリーなんですね。
ドコモ端末でもそんなのがあるとは。

そもそもドコモのスマートフォンなどはドコモショップに持っていくと
3150円でSIMロックを解除してくれます。
これにより海外渡航時に現地のSIMカードを買って挿し、
安価な連絡手段を確保することができます。
最近は日本で購入した端末でもローミングによりそのまま海外で使えるのですが、
ドコモのSIMを挿したままだと恐ろしい通信料を請求される可能性もあり、
香港なんかだと空港で安価なプリペードSIMを買えばそれだけで、
短期滞在なら快適な通信環境が手に入ります。

しかし、ドコモのスマートフォンの場合SIMロックフリーになったとしても
モバイルルータとして使うテザリングを有効にすると
APNが工場出荷状態から変更できずデータ通信が不可能になります。
渡航時なんかホテルでノートPCを使ったり、
レストランやカフェで画面の大きなタブレットを使ったり
というのはもはや常識なわけで、
ここを制限されるというのはどうにも合点がいきません。
日本国内にしても冒頭に紹介したDTI等のSIMカードでは、
ドコモが販売するスマートフォンでのテザリングは通常は不可能です。
そんなこともあり私は香港で購入したGalaxy miniを大切にしています。
これはSIMロックフリー&APNロックフリーで国外では大変重宝します。
ただし、技適マークがないので日本ではWiFiでの利用しかできません。

閑話休題、スマートフォンとしての評判はともかく、
モバイルルータとしてはかなりいけてるP-01Dがほしくなりました。
とは言っても新品は高いので、
近所の中古スマートフォンを扱う店を覗いてみると
なんと一台あるではありませんか。しかも価格もそれなりです。
バッテリー劣化の心配はありますが、
販売開始からまだ1年強の機種なので新品バッテリーの調達も可能でしょうし。
というわけで購入してしまいました。

P-01DはGalaxy miniと比べて勝るとも劣りません。
まあ発売が半年後なので当たり前かも知れませんが。
Androidは共に2.3(私のGalaxy miniはアップデートせず2.2のまま)で、
大きさ重さはほぼ同等です。
LCDは480×800と240×320の4倍以上、
邪魔なプリインストールアプリケーションには閉口しますが、
それでもストレージの空き容量が270MBほどあり、
これも130MBの2倍はあります。
赤外線通信とワンセグ視聴ができますし、
CPUとメモリ容量もパワーアップしています。
実際にスマートフォントとして使ってみると
P-01DはGalaxy miniより断然使いやすいですね。
欠点を探すとすれば通信周波数で、P-01Dは3Gで800MHz、
Galaxy miniは3Gで900MHz、1700MHz、1900MHz、2Gで850MHzが
アドバンテージとなり、海外での使用にはGalaxy miniに軍配が上がります。
また、USB接続によるテザリングは
Galaxy miniはMacにも対応(kiesのMac版が存在)しているようですが、
P-01DはWindowsのみです。

さて、実際に使ってみましょう。
P-01Dは色のついている(黒以外)の部分が丸ごと電池蓋として外れるので、
底(液晶の下側)の中央を押さえつつ
カメラの下にある隙間につめを入れ下にずらします。
慣れるまではかなり難しいです。
バッテリーを外せば標準サイズのSIMカードが挿せます。
私はIIJmio高速モバイル/D(ドコモ網)のマイクロSIMカードを
自作アダプタをにはめ込んで挿し込みました。
バッテリー等元に戻し電源を入れ、
[設定]アプリケーションの[無線とネットワーク]-[モバイルネットワーク]-[アクセスポイント名]メニューで、
[メニュー]キーから[新しいAPN]を選び、[名前]を"IIJmio"、
[APN]を"iijmio.jp"、[ユーザー名]を"mio@iij"、[パスワード]を"iij"、
[MMC]を"440"、[MNC]を"10"、[認証タイプ]を"PAPまたはCHAP"にして、
[メニュー]キーから[保存]すればめでたく通信できるようになりました。

ところがテザリングを有効にすると…orz
通信できません。APNの設定もできません。
ネットに載ってた情報はガセかと思いつつよくよく見ると、
どうもテザリングを有効にした後で
APN切り替えというアプリケーションによって
無理やりAPNを切り替えるということが分かりました。
とりあえず無料版で切り替えてテザリングができることが確認できました。
やれやれ。APNロックフリーなんじゃなくてAPNロックをミスってるだけなのね。

ところでこの[APN切り替え(無料版)]、APN設定を選択肢から選ぶことしかできません。
完全手動でAPN設定することができないと
SIMロックを解除して海外に持っていってもテザリングできないことになってしまいます。
それだとよろしくないので自分に都合のいいように
アプリケーションを作ることを決意しました。
どうやればAPNを設定できるかなんとなく分かったので多分簡単にできます。
期限は私が次に海外に行くまでです。
で、次に海外に行くのは…未定です。

0 件のコメント:

コメントを投稿