去る4月3日の朝、NTT東西の通信網で大規模なトラブルがありました。
その後、その原因について、
特定の海外メーカーの加入者装置が、
配信サーバから発せられた特定の長いパケットを受け取って
不具合が発生した、との報道がなされました。
で、この「海外メーカー」とわざわざ書いていることに
大きな違和感を感じました。
大昔、NTTが電電公社だった頃、
交換機等を作って収めているメーカー群を、
「電電ファミリー」などと呼んでいました。
NEC、富士通、沖電気工業がその御三家です。
多分海外メーカーの入り込む隙間などなかったでしょう。
時は流れて現在、交換機は消えて基幹網はフルIP化され、
正直日本メーカーの入る余地が無くなった感があります。
コアスイッチなんてほぼ米シスコシステムズ社製でしょうし、
そうでなくても欧米系メーカーの独壇場でしょう。
今回のトラブルの原因となった加入者装置が、
PPPoE終端装置やスイッチ/ルーターのような
ネットワーク機器に近いものなのか、
もっとサーバーに近いものなのかははっきりわかりませんが、
海外メーカーの方が存在感は高いと推察しています。
「海外メーカー」などと書くのは恣意的で、
日本メーカー製なら壊れなかっただろうに、
というような印象を与えたかったんでしょうね、きっと。
まあどこのメーカーなのかかなり興味はありますけど。
なお、特定のロングパケットを受けておかしくなったとのことですが、
おそらくインターネット上では存在できないような
ロングパケットのことと思われ、
であれば、内部ネットワーク内での問題で、
外から攻撃を受けた可能性は低いと考えて良さそうです。
多分明示的な仕様になっていない部分で
キルパケットが存在し得たのでしょうね。
まっ、そんなことだってあるでしょう。
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