2011年6月30日木曜日

2011年度 プロジェクトマネージャ受験

先週の2011年6月26日にIPAのプロジェクトマネージャ試験を受験してきました。
今年は東日本大震災にために実施が2ヶ月延期となり、
結果準備期間が2ヶ月増えたことにはなり、
その間に午後IIの過去問で4本ほど論文を書いていたりします。
そのかいあって、論文の出来具合は悪くありませんでした。
午後Iも多分合格ラインの6割程度は取れているような気がします。
ところが午前IIが…

いつもの調子で午前は改めて勉強しなくても大丈夫かなと思い、
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2011年版で午後対策だけしていたのですが、
蓋を開けてみると聞いたことがない単語がごろごろ出ていて、
半分ぐらいしかできていそうにありません。
もし不合格なら来年はプロジェクトマネージャ 午前 試験問題集で午前対策をしっかりやらなければ。

とりあえずは秋のITストラテジスト試験に向けて
情報処理教科書 ITストラテジスト 2011年版で様子を見ようかと思っているところです。

2011年6月29日水曜日

ServersMan@VPS(debian-32bit)を好き勝手に設定 - その10 - VPN

ServersMan@VPSでは2011年4月度のアップデートで
仮想ネットワークデバイスのTUNが利用可能になったので
OpenVPNと組み合わせてVPNを張ってみることにします。

最初にTUNのデバイスファイルを作成しますが、
既に存在する場合もあります。
私の場合は既にありました。

# ls -l /dev/net/tun

の実行結果が

crw------- 1 root root 10, 200 Apr 26 13:12 /dev/net/tun

ならば問題ありません。
("Apr 26 13:12"の部分は日付なので何でもかまいません)
もし結果が

ls: cannot access /dev/net/tun: No such file or directory

であれば、以下を実行します。

# mkdir -p /dev/net
# mknod --mode 600 /dev/net/tun c 10 200


次にOpenVPNをインストールします。
と思ったら既に入っていました。
ということで必要なファイルを準備するため以下を実行します。

# cp -rf /usr/share/doc/openvpn/examples/easy-rsa /etc/openvpn/

"/etc/openvpn/easy-rsa/2.0/vars"で環境変数を以下のように編集します。

export KEY_COUNTRY="JP"
export KEY_PROVINCE="<県名>"
export KEY_CITY="<市名>"
export KEY_ORG="<組織名>"
export KEY_EMAIL="<メールアドレス>"

プライベートCAの構築作業のため以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/
# source ./vars
# ./clean-all
# ./build-ca

設定値は全部デフォルトで問題ありません。
次にサーバ証明書・秘密鍵の作成のため以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/
# source ./vars
# ./build-key-server server

Common Name だけサーバのFQDNにし、パスワードは空にし、
他はデフォルトでかまいません。
それからクライアント証明書・秘密鍵の作成のため以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/
# source ./vars
# ./build-key-pass client<識別名>

パスフレーズは適当に入力して記憶しておき、
パスワードは空でかまいません。
最後にDHパラメータの生成のため以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/
# ./build-dh

これで"/etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys"ディレクトリに
いろいろファイルが出来ますが、
ここでサーバで使用するファイルが

  • ca.crt : CA証明書

  • server.crt : サーバ証明書

  • server.key : サーバ秘密鍵

  • dh1024.pem : DHパラメータ


クライアントで使用するファイルが

  • ca.crt : CA証明書

  • client<識別名>.crt : クライアント証明書

  • client<識別名>.key : クライアント秘密鍵


です。
今度はサーバの設定のため以下を実行します。

# gunzip -c /usr/share/doc/openvpn/examples/sample-config-files/server.conf.gz > /etc/openvpn/server.conf
# cd /etc/openvpn/
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/ca.crt .
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/server.crt .
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/server.key .
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/dh1024.pem .
# chmod og-rx /etc/openvpn/*.key
# /etc/init.d/openvpn start
# update-rc.d openvpn defaults


もしクライアントとして動作させたい場合は変わりに以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/
# cp /usr/share/doc/openvpn/examples/sample-config-files/client.conf ./
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/ca.crt .
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/client<識別名>.crt .
# cp /etc/openvpn/easy-rsa/2.0/keys/client<識別名>.key .
# chmod og-rx /etc/openvpn/*.key

"/etc/openvpn/client.conf"の

remote my-server-1 1194
cert client.crt
key client.key



remote <OpenVPNサーバ名> 1194
cert client<識別名>.crt
key client<識別名>.key

に変更して

# /etc/init.d/openvpn start

を実行すれば起動できます。
ただしパスフレーズの入力が必要になります。
もし自動起動させたければパスフレーズをはずす必要がありますので
以下を実行します。

# cd /etc/openvpn/
# mv client<識別名>.key client<識別名>.key.pass
# openssl rsa -in client<識別名>.key.pass -out client<識別名>.key
# /etc/init.d/openvpn start
# update-rc.d openvpn defaults


Windowsをクライアントにする場合には
OpenVPNのサイトから"openvpn-2.1.4-install.exe"をダウンロードしてインストールし、
"C:\Program Files\OpenVPN\config"ディレクトリに

"C:\Program Files\OpenVPN\sample-config\client.ovpn"をコピー、
サーバから以下の3つのファイルもコピーします。

  • ca.crt : CA証明書

  • client<識別名>.crt : クライアント証明書

  • client<識別名>.key : クライアント秘密鍵


それから"client.ovpn"の

remote my-server-1 1194
cert client.crt
key client.key



remote <OpenVPNサーバ名> 1194
cert client<識別名>.crt
key client<識別名>.key

に変更してから OpenVPN GUI を起動してconnectします。
入力を求められるパスワードは
クライアント証明書を作ったときのパスフレーズになります。

なお、ServersMan@VPSではiptablesで
MASQUERADEターゲットが利用できないっぽいので、

# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
# iptables -t nat -A POSTROUTING -s 10.8.0.0/24 -o venet0:0 -j MASQUERADE

などとやってもVPN経由でVPSを踏み台にして
インターネットへは出て行けませんでした。
また、TAPが使えないためVPN内でIPv6は使えませんでした。
少々残念です。

2011年6月28日火曜日

香港旅行2011 後記 - その5 尖沙咀

結論から言うと尖沙咀は随分変わりました。
高級ブランドショップだらけになっています。
広東道のあたりは圧巻で、
ルイヴィトンにはショップにはいるための行列ができています。
ルイヴィトンといえば約20年前は香港でも尖沙咀と中環の2件しかなく、
しかも尖沙咀は最高級ホテルのペニンシュラホテルの中にあり、
彌敦道沿いの窓にディスプレイされていたのを思い出します。
当時あこがれていたので今回店に入ってみましたが、
かなり手狭で商品数も限られているようで、
もうメインの店舗でないことは明らかです。

絵葉書とかキーホルダーとかチープなお土産を探すべく
ホテルに到着してすぐ尖沙咀を徘徊したのですが、
これが見つからなくって…
宿泊先のホテル日航のまん前には、
多分日本人にもおなじみのDFS(Duty Free Shopers)があり、
ここにあるはずと思っていたのですが、
実際にはここもブランドショップ化し、
服、かばん、時計、化粧品、香水などがメインで、
端っこのほうにお菓子が売ってありました。
絵葉書は10枚一組のものがありましたが好みの絵柄ではありませんし、
お酒とかタバコといった、空港の免税店で売ってそうなものもありません。
いかにも香港というようなものも見当たりませんし。
結局香港は単に買い物をするとことになったのかもしれません。
観光客も圧倒的に中国人のような気がしましたし。

とはいっても、尖沙咀にはまだ夜景というキラーコンテンツはあります。
スターフェリーの埠頭からホテル日航あたりまでの海岸線沿いの歩道には
ロサンゼルスのチャイニーズシアター前よろしく
スターの手形が埋め込まれていたり、
一部2階建てになっていたりしますが
基本的には昔とたいして変わりません。
夜には海を挟んだ香港島の、
特に中環あたりのビルの夜景を望むことができます。
ここでレンズ交換式カメラを持っておられる方には
明るい単焦点レンズを持って行くことを助言しておきます。
あるいは三脚を持っていくか。
でないと写真はぶれぶれになってしまいます。

以下写真です。

2011年6月24日金曜日

Nintendo3DS レポート - その12 2011年5月末頃のアップデート

2011年5月末頃にアップデートすると予定しながらも
6月7日提供となったNintendo3DSのファームウェア「ver 2.0.0-2J」ですが、
一応アップデートしてみました。
ちなみに主な変更点はニンテンドーeShopとウェブブラウザの追加です。

発売から3ヶ月、やっとニンテンドーeShopが開店し、
3DSダウンロードソフトや
ゲームボーイのバーチャルコンソールだけでなく、
前世代機NintendoDSi用のDSiウェアも利用可能となりました。
せっかくなので、3Dクラシックの"エキサイトバイク"と"ゼビウス"、
妙に気になった3DSダウンロードソフトの"ヒューすとん"、
前々から気になっていたDSiウェアの"プチコン"を落としてみました。

"エキサイトバイク"ははるか昔ファミコン版を遊んだことがありますが、
それほど思い入れはなく、それほど面白いとも思ってはいないものの、
無料ということで遊んでみました。
が、やはり印象は変わりませんね。

"ゼビウス"は立体視になって、
ソルバルウや空中物が浮いている感じはしますが、
画面が小さいこともあり、
敵の弾が小さくて見難く早すぎてよけ切れません。
がんばっても7面ぐらいまでしかいけません。
スペシャルフラッグの位置はなんとなく覚えているものの、
ソルに関してはさっぱりで得点も伸びませんし。
やっぱり難しいゲームです。

"ヒューすとん"は石などを操作して
井戸の底までたどり着くまでのタイムトライアルゲームです。
最初は面白かったものの、
一通り遊んだらもういいかっていうような軽いゲームです。
値段が安いのでこんなものでしょう。
ただ、マトリョーシカのストーリーには笑わされました。

"プチコン"はDSiをBASIC対応のポケコン化するソフトで、
これからじっくり使っていこうかなと思っています。
3DS版が出るかどうかはわかりませんが、
出たあかつきにはI/Oポートは無理でも赤外線通信に対応してほしいですね。
赤外線リモコンでロボットを制御できるなんてことになれば、
かなり面白くなる気がします。
3DSをロボットに載せて、
それを無線LANで接続したDSiや別の3DSからコントロールするとか、
ロボット側の3DSのカメラ映像を飛ばすとか、
ちょっとわくわくします。
まあBASICじゃなくてもそういうソフトが出れば面白いでしょうね。
レゴのマインドストームの高機能版ぐらいな感じで。

あと目立たず今更感漂っていますけど、
今回のアップデートでウェブブラウザも動作するようになりました。
NetFrontベースということで普通に使えます。
が、わざわざ3DSでブラウジングするかというと…
私の個人的な環境で言うと単なるウェブブラウジングは、
家ではiPad、出先ではandroidスマートフォンで事足りるので
多分ほとんど使わないでしょう。
テレビのウェブブラウザと同じ立場といったところでしょうか。
まあ、無償ならないよりはあったほうがいいんですけどね。

ついでに、6月21日に開始された「いつの間にテレビ」も体験してみました。
立体視できるから何かが変わるということはなくて、
面白いコンテンツなら平面でも面白いですし、
そうでないものは立体視できても面白くないですし。
結局はコンテンツ次第というのは今も昔も変わりませんね。

2011年6月23日木曜日

ガンダムAGE って

ガンダム00の終了からはや2年半、
次なるテレビ版ガンダムが発表されました。
その名も"ガンダムAGE"だそうです。
発表されたイラストを見ると…

今回、イナズマイレブン等を展開するレベル5が
企画に加わるということで、
キャラクタデザインもメカニックデザインも
かなり低年齢向けに見えて仕方ありません。
ファースト世代の年齢が高くなっていく中、
新たな顧客を開拓したいのかもしれませんが、
それがあだとならないことを願うのみです。
ちなみに私はあまり見る気がありません。

最近のテレビシリーズで言うと、
SEEDディスティニーではないSEEDはかなり好きでした。
ストーリーは既視感が漂っていましたが、
モビルスーツもわりとかっこいいですし、
何よりフェーズシフトがお気に入りです。

00については、ハイビジョンでのGN粒子が漂う感じは美しかったです。
ストーリーや歴史的、技術的背景も完全に大人向けで結構楽しめました。
ただセカンドシーズンの後半は破綻していたような気もします。
登場人物とガンダム以外のモビルスーツがいまいちだったかな。

テレビシリーズではないですが、
ガンダムUCはなかなかよさそうです。
WOWOWで最初の1話を見ただけですが、
00に続いて完全な大人向けだと思います。
こちらをテレビシリーズにしてたら私も多分見たと思います。

2011年6月22日水曜日

ServersMan@VPS(debian-32bit)を好き勝手に設定 - その9 - ServersMan

DTIの運営するServersMan
ちょっと変わったオンラインストレージサービスで、
自分の所有する機器のストレージを自分のために外部へ公開して
リモートで使うようなシステムです。
ServersMan@VPSもオンラインストレージとして機能できるように運用されています。
私はwebdavのファイルストレージをServersMan@VPSで独自に運用しているので
とりわけ気にすることもなかったのですが、先日DTIより、
「DTI INFORMATION VPS会員様向け iPhone/AndroidからServersMan@VPSのファイルを直接操作が可能に!」
というタイトルのメールが届き、
ちょっと使ってみることにしました。
iPhoneは持っていないので替わりにiPadを使います。

iPad側の設定は簡単でApp StoreからServersMan@iPhone 4.0βをダウンロードし、
自分のServersManのIDを設定するだけです。
他のPCからServersManにログインすると、
[iPhone]が有効になっていてiPad内のファイルにアクセスすることが出来ます。
ちなみに、iPadから他の機器にアクセスすることも出来、
ServersMan@iPhoneの[Shell@iPhone]から可能です。

次にVPS側を設定します。
ServersManのマニュアルにも書いてありますが、

# cd /tmp
# wget http://vpsrepo.ub-freebit.net/serversman/serversman_1.0-7_i386.deb
# dpkg -i serversman_1.0-7_i386.deb

を実行します。それからウェブブラウザから

http://<VPSのIPアドレス>/serversman

にアクセスし、ユーザ名adminでログインします。
パスワードはVPS契約時の通知メールに書いてあります。
[設定・変更]で[ServersMan]を"有効"にすれば他からアクセスできるようになります。
ちなみに私はどうしてもログインに成功できず、
DTIのサポートに連絡してパスワードファイルを作ってもらい解決しました。

これで、iPadとVPSとPCの間でファイルを好き勝手に出来るようになりました。
今のところ私は積極活用する予定はありませんが、
これから登場するといわれているServersMan@SDを入手した暁には
デジカメで撮影したデータをガンガン飛ばすのに便利そうです。

2011年6月21日火曜日

香港旅行2011 後記 - その4 ホテル日航 香港

ホテル日航香港というと高級ホテルです。
プールやトレーニングジムもありますし、
ビジネス客向けに事務用品のそろった施設もあります。
また香港では唯一の日系ホテルで、
日の丸のピンバッチをつけている
日本語のしゃべれる現地スタッフや日本人スタッフもおり、
日本人にとっては頼りになります。
マイバスやパンダバスの日本語ツアーの申し込みも
コンシェルジュが代行してくれます。
ちなみに部屋のトイレにウォシュレットが付いているのは
香港でもホテル日航ぐらいらしいです。

今回の旅行では4泊もするので、
もっと安いホテルにしようかとも思ったのですが、
思い切ってホテル日航に泊まりました。
というのもここは思い出のホテルだったからです。

前にも書いたとおり、
私は香港には約20年前に1年間ほど住んでいたことがあるのですが、
マンションを引き払って最後の2日間ホテル日航に住んでいました。
当時ホテル日航は開業したてでした。
20年経って改修はされているようですが、
ほぼ当時のままだったと思います。

あまり下調べもせずに行ったので、
日本人スタッフにいろいろ訊いたりできましたし、
また香港に行くことがあれば宿泊したいですね。

以下写真です。

2011年6月17日金曜日

Nintendo3DS レポート - その11 純正巨大ARカード

クラブニンテンドーの景品として登場した純正巨大ARカードが届きました。
約73cm×46cmの紙の表に「はてなボックス(A-1)」、
裏にマリオ(A-2)のカードが大きく印刷されています。
早速Nintendo3DSの内蔵ソフト「ARゲームズ」で遊んでみました。
でかすぎて取り回しがしにくいので、
「キャラさつえい」と「Miiさつえい」しか使わない方がよさそうです。
以前にも書きましたとおり
縦の長さが73cmのARカードで表示されるキャラクターの身長は73cm程度のはずで、
実際にその程度しかなかったので、
なんだ実物大にはならないじゃないかと思ったのですが…
Xボタンで2倍に拡大されました。
なるほどそういうことだったのね。
ちなみにXボタンを押すたびに大きさが3種類に変化します。

ちなみにこの純正巨大ARカード、6月いっぱいは100ポイントで入手可能ですので、
3SDを持っている方はぜひこの機会にゲットしてください。

2011年6月16日木曜日

いつの間にか Dropbox 日本語化

オンラインストレージの優Dropbox
いつの間にか日本語表示に対応してたんですね。
ウェブページもですがWindowsクライアントソフト(設定UI)も
日本語表示するようになってるみたいです。
多分3年ぐらい使っていますが、
普段表示しない部分なので全く気がつきませんでした。
まあ特に不都合ありませんでしたし。

話はZumoDriveに変わりますが、
iPad用クライアントで
シフトJISのテキストファイルが文字化けするのを
早く直してくれないかな。

2011年6月15日水曜日

ServersMan@VPS(debian-32bit)を好き勝手に設定 - その8 - ファイル公開

仲間内でのファイル置き場がほしければ
「その2」で紹介したwebdavを使えば、
だいたいどのOSからでもアクセス可能ですし、
ファイルのバージョン管理もしたければ
専用クライアントが必要ですが、
「その3」で紹介したsvnが便利です。
一方的にファイル公開したいだけなら
ウェブサーバの基本的な機能なので問題が起こりようもないのですが、
ユーザ認証が必要となると少々細工が必要になります。
以下私が行った設定をご紹介します。

まずファイル"/etc/apache2/sites-available/default"の

<Directory /var/www/html>
Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
AllowOverride None
Order allow,deny
allow from all
</Directory>

の部分を

<Directory /var/www/html>
Options All
AllowOverride All
Order allow,deny
allow from all
</Directory>

に変更し、ファイル"/etc/apache2/sites-available/default-ssl"の

<Directory /var/www/>
Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
AllowOverride None
Order allow,deny
allow from all
</Directory>

の部分を

<Directory /var/www/>
Options All
AllowOverride All
Order allow,deny
allow from all
</Directory>

に変更します。それから以下を実行します。

# cd /var/www/html
# mkdir share
# chmod 755 share
# cd share
# touch index.html
# echo "SSLRequireSSL" > .htaccess
# chmod 644 .htaccess

これで"https://<サーバ名>/share/"配下でファイル公開できます。
例えばユーザ"taro"と"hanako"に
"https://<サーバ名>/share/20110401"以下を公開したい場合
以下を実行します。

# cd /var/www/html/share
# mkdir 20110401
# chmod 755 20110401
# cd 20110401
# htpasswd -c .htpasswd taro <パスワード>
# htpasswd .htpasswd hanako <パスワード>
# echo 'SSLRequireSSL' > .htaccess
# echo 'AuthUserFile /var/www/html/share/spice20110122/.htpasswd' >> .htaccess
# echo 'AuthGroupFile /dev/null' >> .htaccess
# echo 'AuthName "20110401"' >> .htaccess
# echo 'AuthType Basic' >> .htaccess
# echo 'require valid-user' >> .htaccess
# chmod 644 .htaccess

shareの下のディレクトリは個別にユーザ設定可能ですので、
好きに運用すればいいでしょう。

2011年6月14日火曜日

香港旅行2011 後記 - その3 香港国際空港・九龍駅 そしてホテル日航へ

新しい香港国際空港はランタオ島の西端にあります。
新しいといっても開港は1998年7月6日ともう10年以上前なのですが、
啓徳空港を知る人間にとっては新しいことに変わりはありません。
日本から啓徳空港に着陸するとき、
着陸寸前に大きく右旋回するのですが、
このとき右窓に九龍の街並みが、
夜なら夜景が見えたことは今でも忘れません。
それがなくなったのはちょっと寂しいですね。

さて、現在の香港国際空港はお世辞にも立地条件がいいとは言えず、
九龍や香港島の中心部まで行くのが大変です。
知らない土地なら即タクシーとかなるんでしょうが、
勝手知ったる他人の家ということで、
とりあえず地下鉄のMTRに乗ります。
到着フロアから直接乗れて便利です。
改札はないのですがよくわからなかったので案内所で訊き、
MTRの窓口で九龍駅行きの片道切符をHK$90で買いました。
なお、MTRやバスやトラムなどを多く利用することが確定していれば、
ここでHK$150でオクトパスを買ってしまうことをお勧めします。
オクトパスについては改めて書くつもりですが、
香港版suicaと思えば間違いありません。
ついでに書いておきますと、
MTRの電車への乗り口は転落防止のため
プラットフォーム側に前面自動ドアが付いています。
当時すごいスピードで駅に電車が入ってくるので、
危なくないように後ろに下がって電車の到着を待っていましたが、
そんな気を使う必要もありません。

さて、空港から九龍駅までのMTR料金は結構高いのですが、
そのかわり25分ほどと短時間で到着できます。
ただし、この九龍駅、私の感覚から行くと非常に辺鄙な場所にあり、
他の交通機関への接続に問題があります。
ちなみに次の香港駅もそうでMTRの中環駅とは歩くと結構あるようです。
閑話休題、私の宿泊先となるホテル日航香港は尖沙咀の東端にあり、
最寄のMTR駅は尖沙咀駅や東尖駅、あるいは紅ハム(石へんに勘)駅ですが、
九龍駅からだとMTRで行きにくいし、
大きな荷物を持って行動するのも大変なので、
シャトルバスを利用することにしました。
九龍駅の改札を出て一階上がる右手に"Airport Express Bus"のような案内板があり、
そこから尖沙咀あたりのホテルへのシャトルバスが何種類かあります。
ちなみにホテル日航へはK3のマイクロバスが12分毎に出ています。
所要時間は交通量次第ですが、多分20分ぐらいでしょうか。
運転が恐ろしく荒いので、
急発進急停車でトランクが倒れないように置きましょう。

2011年6月10日金曜日

Wii U 発表

先日アメリカにて開催されたE3ショーにおいて
予告どおりWiiの後継機"Wii U"が発表されました。
前もって予測など披露してみようかなと思いつつも、
事前のうわさや不確かな勘を公表したところで
誰のためにもならないと思い直し、
特に何もしていなかったのですが、
とりあえず正式な詳細発表もあったことですので、
すでに発表されている内容やそこから読み取れること、
さらには私の予想も含めて雑多に書いてみたいと思います。

CPUについてはPowerPCのトリプルコアだそうです。
GAMECUBE、Wiiに続いてPowerPCが採用されてということで、
旧機種からの完全互換性は取りやすいでしょう。
また、GPUもAMD系ということでこちらも同様です。
今のところWiiの完全上位互換になることは謳われていますが、
GAMECUBEについては言及されていません。
本体の写真は正面しか公開されていませんが、
WiiでGAMECUBE周辺機器用ポートがあった側面が丸みを帯びており、
ここにはなさそうなので少なくともハード互換は捨てたかもしれません。
既にGAMECUBEのゲームは入手性が悪いですし、
人気のあったゲームはWiiに移植されてますし、
なにより2世代前のハードをサポートするのは面倒ですし、
それは当然だと思います。
バーチャルコンソールという形でサポートはするかもしれませんが、
手間と需要を見ながらということになるかもしれません。
まあ、Wii U の後継機ぐらいでなら話は違ってくるかもしれませんね。

ちなみに、トリプルコアPowerPCというとXbox360と同等で、
コアの性能もクロックも上がっていると予想され、
1080pなHDゲームも実現可能等とのことなので、
Wiiでいったんあきらめたハードにゲームをする人たちを
何とか取り戻そうと考えているのでしょう。
Wii発売当初はそれほどではありませんでしたが、
32型以上のテレビにつなぐと画面の粗さは感じましたから、
大画面テレビが普及した今やはり解像度は大切だと思います。
私はゲームが面白ければその辺りどうでもいいのですが、
絵はきれいに越したことはありませんし、
今どきのゲーマーたちを説得するには必要不可欠でしょう。

本体の形状の話が出たのでついでに書いておきますと、
大きさはWiiより微妙に大きいくらいで、
奥行きが数センチ伸びているようです。
縦置きは考慮されていないっぽくこれはいい判断です。
縦置きするとゲームディスクの表裏の方向が
どっちなのか一瞬迷ってしまいますから。
本体裏はどうなってるのかまだわかりませんが、
Wiiリモコンのためにもセンサーバーは必要ですし、
AV出力端子には当初からD1だけでなくD5を意識して
制御ピン(IDピン)が実装されているので、
おそらくWiiのをそのまま流用すると思います。
ACアダプタについてもそうではないでしょうか。
USBホスト端子が4つあるということは発表されており、
前面と背面に2つずつのような気がするので、
ここまでは本体背面はWiiと全く同じということになります。
これにHDMI出力が付け加わることは確実ですが、
他にもまだ隠し玉があるかもしれません。
もしかするとセンサーバーを拡張するのを含めて
Wiiスピークやプレイヤー撮影用カメラを
積んでくる可能性もなくはないでしょう。

USB端子が4つに増えてUSB-HDDにも対応するということで、
ディスクレスでのディスク版ゲームの起動や、
パッケージのダウンロード配信の展開も考えられます。
実際Wiiのゲームディスク入れ替えは面倒ですし、
入れ替え時のタイムラグがウザイですし、
ストレスフリーで遊べるようにしてほしいものです。

本体関連でいうとゲームディスクが
「新ハード用12cm高密度光ディスク」となっていますが、
BDベースなものだと予想しています。
WiiのゲームディスクはDVDベースで、
既に2層8.5GBを使い切るようなゲームも出ているので、
さらに大容量が必要なら必然的にBDということになります。
DreamcastのGD-ROMやPSPのUMDのような新しい規格にすれば、
その分いろいろな追加コストが発生するでしょうから、
すっかり安くなった読み込み専用BDドライブを
1層25GBのみの動作に限定して調達すれば十分安いと思います。

ここまでのことを考えると本体に関しては

Wii U = 4*Wii-GAMECUBE+BD+HDMI

のような形になり、
発売時の本体コストはWiiの発売当初と同じ程度になるのではないでしょうか。

次はコントローラについてです。
うわさどおり6.2インチの16:9なLCDが付いたタブレット形のコントローラで、
大きくて重そうです。
実際に触ってみないとなんともいえませんが、
マリオカートのWiiハンドルぐらい、
iPadの半分ぐらいと考えれば我慢できる範囲とは思います。
付いているボタン類はGAMECUBEとほぼ同等っぽく、
モーションセンサー類もフル装備なので
機能的にはWWiiリモコンプラスクラシックコントローラ
内側カメラ付き通話機能付き数インチ級タブレットが合体し
WiFiと3GとGPSを抜いたようなものだと考えています。

ではこのコントローラは本体とどのように接続するのでしょうか?
コントローラのLCDには本体でレンダリングした画面データを
無線で転送するということなので、
LCDの解像度をWVGA程度と仮定すると、
1画面あたりの生データは1MB程度となります。
例えばこれを15fpsで動画にするとなると120Mbpsとなります。
まあ、常識で考えて生データを送るわけがないので、
MPEG2にエンコードして送るとして、
SD画質のネット配信相当ぐらいの2Mbps程度が必要な帯域となります。
Wiiが搭載しているbluetooth 2.1の転送速度の論理上限が3Mbpsなので、
他の情報、特にコントローラについている
カメラからのデータの転送を考えると、
とてもじゃないですが送信できません。
bluetooth 3.0 では25Mbpsに速度アップしているので
これなら何とかなりそうです。
任天堂の「社長に訊く」によると、Wii UではWiiリモコン4つと
Wii Uコントローラを1つだけつなぐことができるようで、
それなら画像の転送先は必ず1つで済むので、
おそらくbluetooth 3.0を使っているのでしょう。
画像を転送する他の手段としてワイヤレスHDMIがありますが、
コスト的に厳しいですし、
無線LANやその応用のWiDiだと遅延が問題になりそうですので、
やはりbluetooth 3.0でしょうね。
到達距離が10mあれば、
コントローラと本体が同じ部屋にあれば問題ないでしょう。

さてこのコントローラの価格はどれくらいになるでしょうか。
bluetooth 3.0をサポートしたARM Coretx-M系のチップ(Broadcom社製?)に、
画面受信用のMPEGデコーダ付きビデオチップと
カメラデータ送信用のMPEGエンコーダを別に載せて、
あとはソフト処理で済みそうですし、
メモリも画像プロセッサやVRAM含めて16/32MBもあれば十分に動きそうなので
それほど高価ではないと思います。
市販なしで壊れたら保守部品扱いの直販とすれば、
送料込みで1万円ぐらいでの販売もありえると思います。

最後に、販売方法について考察してみます。
任天堂はかつてスーパーファミコンを販売する際に、
全機種ファミコンの圧倒的な普及率を思いっきり活用して、
ACアダプタとRFスイッチを共用とすることで、
スーパーファミコンのパッケージには
本体とコントローラ2つのみという大胆なコスト削減をやってきました。
ちなみに、必須のACケーブルは別売りしており、
コンポジット等のAVケーブルはオプション扱いで別売りでした。

今回Wii Uにおいても同様な売り方になるのではないでしょうか。
ACアダプタとAVケーブル、HDMIケーブルは別売り、
センサーバーもWiiリモコンも別売り、
パッケージに含まれるのは本体とコントローラ1つだけと簡素化して
価格を25000円に抑えてくるのではないでしょうか。
Wiiを既に持っていてしかもWiiリモコンも4つ持ってるという
私のようなユーザにとっては
余計なものが付いていないこのパッケージのほうがありがたいですし、
Wiiを持っていないハードコアゲーマーは
Wiiリモコンやセンサーバーは要らないので、
専用ACアダプタと激安HDMIケーブルを
別に買って遊ぶということもできますし。

ついでに今年のクリスマスシーズンに
Wiiの実売を10000円強ぐらいにまで下げることができれば、
WiiリモコンやACアダプタ目当てでWiiの販売数が伸び、
ついでにWii U発売までの間にWiiのコア向けゲームが売れるようになる
なんて皮算用もありかもしれませんね。

2011年6月9日木曜日

香港で買った Galaxy mini GT-S5570 を日本で使ってみる

先日香港で買ってしまったGalaxy mini GT-S5570について少々書いてみます。
そもそも、b-mobile WiFiiPadを使う予定が、
見やすいながらもiPadも歩きながらの操作に限界を感じて
深水ポ(土へんに歩)のone2freeのショップで約15000円で
予定外に購入してしまったのですがこれがなかなか使えました。
画面が小さく解像度が低い、あるいはプロセッサパワーが低い以外は、
Android 2.2.1 でマルチタッチもWiFiのテザリングも対応していて、
私にとってはおおよそこれで十分です。

さて、香港ではこれに香港国際空港の出発ロビーで購入した
one2freeブランドのプリペイドSIMカードでデータ通信のみを利用していましたが、
香港では携帯電話は原則SIMロックフリーですので、
日本でもそれなりのSIMカードを挿せばそのまま使えるはずです。
ということで、以下日本での携帯電話としての利用方法と
日本語化について書いていきます。
ただし、携帯電話として日本で利用することについては国内法的に違法ですので、
皆さんが真似される場合はご自身の責任で行ってください。
なお、私は技術的興味からちょっと試しただけで、
通常は3G携帯電話網ではなくWiFiでのみ接続しています。

まずは日本語化です。
これは香港で使う際にも必要になるでしょう。
ただし、ショップで言語モードは英語に変えてもらいました。
だって中国語がわからないので…
この設定切り替えは標準の状態で可能ですが、
日本語対応のためにはいくつかアプリケーションを入れてあげなければなりません。

最初に入れるのは"MoreLocale2"です。
Androidストアから無料でダウンロードできます。
インストールできたら起動し、
ロケールの設定を"日本語(日本)"にすればいいだけです。

次に日本語入力ソフトウェアを入れます。
これにはいくつかありますが、
メジャーな"shimeji"と私好みの"OpenWnnフリック対応"を入れることをお勧めします。
両方ともAndroidストアから無料でダウンロードできます。
[Settings]アプリケーションの[Language and keyboard]メニューで
先のアプリケーションのチェックをオンし、
何かのアプリケーションに表示されている
適当な文字の入力ボックスをロングタッチすると
[Edit text]ダイアログボックスが表示されるので[Input Method]メニューを選択し、
"shimeji"か"OpenWnnフリック対応"を選択すれば
日本語が入力できるようになります。
入力方法自身は日本で売っているAndroidスマートフォンと変わりありません。
なお、"OpenWnnフリック対応"はときどき無効になっているときがあるので
その場合は再度[Settings]アプリケーションでチェックを入れなおしてください。

では違法ですが日本のSIMカードを使って動作させてみましょう。
あくまでもテストです。
利用するのはb-mobile U300のSIMカードです。
このSIMカードを購入したときのパッケージに
端末に設定すべきAPNとユーザ名とパスワードが書かれているのでそれを探します。
[Settings]アプリケーションの
[Wireless and networks]-[Mobile networks]-[Access Point Names]メニューで
[メニュー]キーを押し、[New APN]をタッチします。
そこで[APN]と[Username]と[Password]を正しく入力し、
もう一度[メニュー]キーを押して[Save]をタッチすれば設定完了です。
ウェブブラウザを開いて適当なホームページにアクセスできれば、
以後問題なくインターネットに接続できるでしょう。
ただし、もう一度確認しておきますがこれは国内法に照らして違法です。
くれぐれも自己責任で。

2011年6月8日水曜日

ServersMan@VPS(debian-32bit)を好き勝手に設定 - その7 - デスクトップ

ネットワーク越しにあるヘッドレスサーバで
仮想デスクトップ環境を作ってみようということで、
ServersMan@VPS(debian-32bit)に
デスクトップ環境(xfce)とVNCサーバを入れることにしました。
以下を実行します。エラーや警告は無視して突き進みます。

# apt-get install xfce4
# apt-get install vnc4server
# apt-get install xfonts-intl-japanese
# apt-get install ttf-kochi-gothic

それからVNCを利用する各ユーザにて以下を実行しておくことをお勧めします。

$ cd ~/.vnc/
$ mv xstartup xstartup.org
$ ln -s /etc/X11/Xsession xstartup

アプリケーションが何もないのは寂しいので以下を実行してウェブブラウザを入れます。

# apt-get install iceweasel

また、ログインするためのパスワードを設定しておきます。

$ vnc4passwd

実際にVNCサーバを立ち上げるには以下を実行します。

$ vnc4server :1

ここでは引数でいろいろ指定できます。
例えば、"-geometry 1024x700" をつけると解像度1024×700になります。
また":1"としているのはディスプレイ番号で、
複数同時に立ち上げることが可能です。
なお、使用するTCPポート番号は5900にディスプレイ番号を加えたもので、
この場合は5901となります。
VNCサーバが立ち上がっているときに適当なVNCクライアントからログインすると、
ターミナルが立ち上がっているはずなので、

$ firefox &

を実行するとネットサーフィンが楽しめます。
ところで、この状態だとセキュリティ的に問題があるので、
通信を暗号化するためにsshでトンネリングした方が無難です。
クライアント側(Windowsならcygwinが便利)で

ssh -L 5901:localhost:5901 <VNCサーバのホスト名>

を実行した上で
VNCクライアントで"localhost:1"へ接続すればいいだけです。
最後にVNCサーバを停止するには以下を実行します。

$ vnc4server -kill :1


なお、vncサーバを立ち上げっぱなしにして何日かほったらかしにしていると、
メモリ残量が劇的に少なくなっていました。
vncを落としても復活しなかったので結局リブートしました。
swapは効きませんし、普段使わないものは落としておいたほうがよさそうです。

ちなみに、日本語入力は

# apt-get install scim
# apt-get install scim-anthy
# apt-get install im-switch

を実行後、

# im-switch -c

を実行し"/etc/X11/xinit/xinput.d/scim"を選択しておけば可能になります。
vncサーバを起動してvncクライアントから接続しfirefox等を起動して
テキストボックスにフォーカスをあわせれば
[ctrl]+[space]で日本語入力モードに切り替えできます。
ただし、デスクトップのscimアイコンで
"Japanese -Anthy" が選択されている必要があります。

ここまで環境が出来れば、十分リモートデスクトップとして利用できます。

2011年6月7日火曜日

香港旅行2011 後記 - その2 携帯電話

今回の香港旅行、
ネットでいろいろ調べながら歩き回りたかったので
b-mobile WiFiiPadを持っていきました。
実はiPadを購入した大きな目的はこの旅行だったりします。
香港国際空港に到着してSIMカードを購入しました。

インフォメーション窓口で尋ねると
そこのセブンイレブンで売っていると教えてくれましたが、
すごく混んでいたのでそこはやめておきました。
で、到着ロビーから一階上がって出発ロビーに行き、
携帯電話を売っているところで訊いてみると、
目の前にある"1010"というお店を紹介されました。
航空会社のチェックインカウンターFの出国ゲート側の端にあります。

そこで、b-mobile WiFiとiPadでデータ通信したい旨伝え、
HK$100の"One2Free"ブランドなプリペードSIMカードを買いました。
手続きが面倒なのでお店の方に頼むと全部やってくれました。
b-mobile WiFi にSIMカードを挿し、
このモバイルルータ経由の接続でiPodからウェブブラウザを開き、
契約プランを選べば完了です。
ちなみに7.2Mbsp定額データ通信の料金は
HK$28/1日とHK$78/1週間があり、私は後者にしました。
実質費用はHK$20/1日となり、日本円に換算して200円/1日程度となります。
値段はさておき、日本では300kbpsで通信しているので7.2Mbpsは非常に快適です。

ところで、通信速度は快適なのですが、
旅行していくうちにiPadの大きさが邪魔になってきました。
結構な大きさと重さのあるガイドブックを持ちあることを前提に
それなりの大きさのかばんを持ち歩いていたのですが、
iPadの大きさだと歩きながら使うのが辛く、
旅行2日目にしてスマートフォンを買ってしまいました。
深水ポ(土へんに歩)で"One2Free"のショップに行き、
前日買ったSIMカードが使えて、
しかも安いandroidスマートフォンをくれと言うと
選択肢は Xperia X10 mini、HTC Wildfire S、Galaxy mini
ぐらいしかないことがわかり、
そのなかで機能がそこそこで15000円程度の Galaxy mini を購入しました。
ここでもセットアップが面倒なのでお店の人に頼み、
無事普通に使えるようになりました。
香港では欧米と同様に道に名前が付いているので
自分の位置は比較的把握しやすいのですが、
やはりGoogleマップ+GPSの力は偉大です。
これで、ガイドブックが電子書籍化されれば
荷物が少なくなっていいんですけどね。

ちなみにGalaxy miniは正式型番がGT-S5570で、
Android 2.2.1搭載です。
無線LANによるテザリングでiPadをネットにつなぐことも可能で、
b-mobile WiFi はこれにてお役ごめんとなりました。
また au IS01はこれで本当のごみになりそうです。
ただし電池の持ちがいまいちで、
とくにテザリングを有効にしているとその傾向が激しく、
使うときだけ有効にするなど運用でカバーする必要があります。
なお、Galaxy miniの日本語化や
日本で使う方法(法的にグレー)については改めて記事にするつもりです。

2011年6月3日金曜日

Nintendo3DS レポート - その10 3DSへの不満

先ごろ国内累計販売台数が100万台を突破したNintendo3DSNintendoDSiとの下位互換性を持っており、
DSi(DS)用のゲームカードを挿して遊ぶことができます。
しかし、3DSでは液晶画面の解像度がDSiの1.25倍になっているため
通常は拡大表示されてどうしてもぼやけて見えてしまいます。
字をたくさん読む必要のあるゲームだとぼやけ加減が我慢できないかもしれません。
SELECTボタンまたはSTARTボタンを押しながらDSのゲームを立ち上げると
等倍にはなり表示はシャープになりますが、
今度は液晶画面よりも大分小さく表示されることになり、
これはこれで遊びにくくなってしまいます。
結局DSi用のゲームはDSiで遊んだほうがいいという結論に達します。

3DSの不満点をもうひとつ挙げるとすれば終了処理の遅さです。
起動に多少もたつくのは諦めがつきますが、
終了処理に時間がかかるのはいただけません。
願わくばDSiのように瞬間的に切れてほしいものです。

不満点ではないのですが最後にもうひとつ。
電池駆動時間がもう少し長いと…

2011年6月2日木曜日

au HTC EVO WiMAX ISW11HT

最初に au HTC EVO WiMAX ISW11HT が発表されたとき
これほしいかも…と思ったのですが、
いろいろ明らかになるにつれ、これはいらないやと。

ISW11HTは新800MHz帯/2GHz帯の CDMA2000 1X に対応した
Android 2.2 のスマートフォンです。
データ通信は EV-DO Rev.A で下り最大3.1Mbps と
現時点でやや見劣りするスペックではありますが、
WiMAXをサポートすることで、
サービスエリア内であれば最大40Mbpsというハイスピードな通信が可能です。
しかも、上位回線にかかわらずティザリングが可能で、
いわゆるモバイルルータとして活用できます。

これだけ見ると天国のようですが、
落とし穴も結構深いです。
まず、どう勘定しても月額料金が数千円になってしまいます。
スマートフォンということでデータ通信が主になるので
プランEシンプル+IS NETを選択するのが一般的になると思いますが、
これだとISフラットを契約する縛りが発生し、
それにWiMAXための「+WiMAX」も加えると

780円+315円+5460円+525円=7080円

が月額料金となります。
まあ、これだけ払って使い放題ですので
使い方によっては安いと感じられるでしょう。
今私が払っている通信料金は月額4000円程度ですので、
あと3000円でWiMAXが使い放題ならそれはありかもしれません。
WiMAXの基本料金は最安で3880円/月なので、
それと比較してもリーズナブルではあると思います。
しかし、私はけっしてヘビーユーザではないので、
その辺り総合すると私向けのプランではありません。
使わない月の料金を安くするダブル定額を選択できますが、
3GでもWiMAXでも区別なくパケットのカウントが上がっていくので、
WiFiオンリー運用でもない限りあまり意味はないと思います。
というか、普段WiFiオンリー運用するのなら
ISW11HTを選択する意義がありません。
その前にSIMカード非対応機でSIMカードが抜けないので、
勝手に通信される可能性を完全に排除できません。
もしかしてWiMAXはMACアドレス管理だからSIMカード関係ないのでしょうか?
まあそれは置いておいて、
必要なときだけWiMAXを使いたいならWiMAX 1Dayという選択肢があります。

ところで、ISW11HTを一台持ちにして、
自宅でもWiMAXでがんがん通信することにするのなら、
私にも魅力がある端末であることは間違いありません。
ところが、そうはできない事情があります。
なんと、ISW11HTはグローバル端末のくせに
国際ローミングができないのです。
GSMだけでなくCDMAでもです。
これでは一台持ちにしたくてもできません。
まったくどうなっているのか。
2011年の秋にどかんとでてくるらしいので、
ちょっとだけ期待しておくことにしましょう。

2011年6月1日水曜日

ServersMan@VPS(debian-32bit)を好き勝手に設定 - その6 - IPv6へのウェブプ ロキシ

私は今のところIPv6に対応したアクセス回線をもっておらず、
たまにIPv6のウェブサーバにアクセスしたいときに困ります。
汎用の4to6ゲートウェイは必要ないので、
ServersMan@VPS(debian-32bit)のウェブプロキシにIPv4でアクセスして、
IPv6サーバにアクセスするようにしようと思ったら…つながりません。
apt-getでインストールされるsquidのバージョンは3.0で、
IPv6対応は3.1からでした。
仕方がないのでソースからビルドです。
最初にコンパイラとカーネルソースのインストールです。

# apt-get install gcc
# apt-get install kernel-package

それからsquidの最新版のインストールです。
なお、basic認証はパスワードがばればれなのでdigest認証を使うことにします。

# cd /usr/local/src
# wget http://www.squid-cache.org/Versions/v3/3.1/squid-3.1.9.tar.bz2
# tar jxf squid-3.1.9.tar.bz2
# cd squid-3.1.9
# ./configure --prefix=/usr/local/squid
# make all
# make install
# chgrp -R root /usr/local/squid
# cd /usr/local/squid/etc
# htdigest -c passwd proxy <ユーザ名>

"/usr/local/squid/etc/squid.conf"の該当部分を以下のように編集します。

visible_hostname <サーバのFQDN>

auth_param digest program /usr/local/squid/libexec/digest_pw_auth -c /usr/local/squid/etc/passwd
auth_param digest children 5
auth_param digest realm proxy
auth_param digest nonce_garbage_interval 5 minutes
auth_param digest nonce_max_duration 30 minutes
auth_param digest nonce_max_count 50

acl password proxy_auth REQUIRED

http_access allow password

http_port 8000

pipeline_prefetch on
httpd_accel_with_proxy on

また、いったん

# /etc/init.d/squid3 stop

で古いsquidを止めてから、
"/etc/init.d/squid3"の該当部分を以下のように編集します。

DAEMON=/usr/local/squid/sbin/squid
SQUID_ARGS="-YC"
CONFIG=/usr/local/squid/etc/squid.conf

最後に

# chmod -R 777 /usr/local/squid/var
# /etc/init.d/squid3 start

を実行すれば、"http://ipv6.google.com"のような
IPv6アドレスしかないサイトもプロキシ経由で見れるようになります。
ただし、なぜか

# /etc/init.d/squid3 stop

では停止しなくなってしまうので、
停止するときはpsでプロセス番号を調べてkillすることにします。