2015年2月2日月曜日

過去を切り捨てるYouTube

YouTubeから一部の古い YouTube アプリのサポート終了がアナウンスされました。
過去いろいろなAV機器メーカーが、自社のテレビ等でYouTubeが見られるように
専用アプリケーションを搭載してきましたが、
それらが機能しなくなる日は製品寿命より前にくることになりました。
私にはもっと便利な視聴環境があるので
わざわざそれらアプリケーションを使うことはなく、影響は皆無なのですが。

そもそも独自ハードウェアの独自プラットフォーム上に
メーカーがお金を払ってそれらアプリケーションを作って載せさせてもらい、
すでに消費者等に売ってしまって後は金銭的な利益を生まないので
修正や更新は理論上はできたとしても、実質的にはできないという
未来のない製品を作ってどうするんだろうと昔から考えていました。

メーカーもアプリケーションの持続性を考慮し始めたのか
より汎用的なプラットフォームの使用を考え、
最近発表されたスマートテレビを見ると、
SonyがAndroid、PanasonicがFirefox OS、SamsungがTizen、LGがWebOSと、
妙なところで独自感を出しています。
ただ、サードパーティーアプリケーションの集まり具合で言えば、
Androidの一人勝ちのような気がするので、
将来的には結局Androidに集合とかいうオチになりそうな気がしています。

そのAndroidにしても決して将来安泰というわけではなく、
Google TVが切り捨てられたように、未来はどうなるかは分かりません。
仮にAndroid自体が順調に進化していくとしても、
現在のAndroidスマートフォンと同様にファームウェアのアップデートが行われるわけではなく、
むしろレガシー化してからの期間の方が長いことが予想され、
結局取り残されることになるでしょう。
スマートフォンなら2年で買い替えも許されるのかもしれませんが、
テレビとなると10年は使うでしょうから。

ということで今私がテレビを企画するなら、
地デジ/BS/CSのチューナーさえついておらず、そのかわりHDMI入力端子が10個付き、
電源と音量と入力切替が操作できるだけのブルーレイレコーダなどのリモコンに
ペタッとくっつけられるような簡易的なリモコンを3個ぐらい追加でつけた、
PCモニタに近いものを考えるでしょう。
上位機種はMiracastでもつけて、4画面分割表示にも対応させるかな。
つまり映像の表示と音の出力以外の機能は全面的に外部機器に頼るということです。
そういう割り切った商品、潜在顧客は少なくないと思うんですけどね。

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